まぁ、日本における仏教というのは、
先祖供養を遺族の義務とすることによって、
カルトに対する抵抗の役割を担ってきたわけで、
その1点のみにおいても意義がある。
家族が死ぬと、急に親しくもない人たちが近寄ってきて、
親身に人の話を聞き、集会に誘い、組織化しようと
試みる。
今震災にしろ、天変地異というのは、人々の悲しみを受け取り、人智を超えた事象の
説明をするカルトの勢力拡大のチャンスでもある訳で。
外国機関とリンクされた宗教組織に対する防波堤となるのは、
警戒心や正しいカルトの知識だけではなく、
慣習化されたゆるやかな形態である日本仏教が基盤として必要なわけだろう。
法事という遺族の義務がなければ、普通の人々はカルトに簡単に吸収されてしまうだろう。
教義に関しては、学ぶべきところがあるのかどうかははなはだ疑問
ではあるが。