ゴッド・オブ・バイオレンス

2013年イタリア。 ソ連時代末から崩壊後の1990年前後のシベリア人たちを描く。 ソ連は、保安上、各民族の犯罪組織を南西部に強制移住させていた。 最も恐れられたのはシベリア人で、そのスラム街の老ボス(ジョン・マルコヴィッチ) が、孫に授ける「英才教育」が見もの。原題は「Siberian Education」。 ナイフで戦うことを10歳前後の孫に教える。両親はいないようだ。 臍の緒を切ったナイフと聞かされ与えられた主人公は何を想うのだろう。 主人公コリマや悪友たち4人は、盗みを働き、ガガーリンは捕まり仲間を売らず刑務所に入る。 10年の月日が経ち、出所した彼を、かつての成人した仲間は歓迎するが、 シベリア人の掟が、彼らをどう導くのか。掟を受け入れる者と破るモノ。 日常生活では考えることのない、「Siberian Education」で、 法律以前の、「掟」というのを観た者の心にも刻むだろうハードな作品ですね。

人気ブログランキングへ