ビッグ・アイズ
(2014米)絵画BIG EYESシリーズが1960年代に世界中で大ブームだったらしい。
が、その作品を描いていたのは、実は妻だったというスキャンダル。
主人公は妻マーガレット・キーン。有名らしい。
男性社会だった当時、男性の作品ということにした方が売れる。
そのつもりはなかったが、夫が自分の作品として売る。
前夫との子もいたため我慢していたが、
許しがたい夫の嘘をきっかけに怒りが爆発、娘と共に逃げる。
しばらくして、裁判となる。
漫画のような裁判劇だが、実録に忠実に再現したらしい。
嘘を重ねる夫は、自分の役と弁護役を最後まで演じる。
それをクリストフ・ヴァルツが見事に再現する。
虚言のスターを俳優が演じる。俳優は演じるが、この夫はサイコパスの領域。
皮肉にも、この夫が妻の才能を誰よりも先に認め、結果的に成功させた。
昨年はゴースト作曲家騒動もあったが、絵画の世界も作品自体で評価されず、
アーティストのパフォーマンスが大きく影響するようだ。
ノンフィクションなので面白かったですね。(フィクションならお話にならない)
この夫をクリストフ・ヴァルツが演じたのは大きいと思います。