(1969日)昭和44年、第7作。上杉謙信が主役、全52回。
第50回のみが良好な保存状態のようだ。
「第4次川中島の戦い」を描く。永禄4年(1561)9月10日から始まる。
武田は9日夜に2万の内1.2万の別動隊で向かわせた。
逃げてくる上杉勢を信玄の本体8千が川中島で迎え撃つ予定だった。
信玄と義信、別動隊が銃声で上杉が降りたことを伝えたかったが、
どう受け取っていいか悩ましかった。
まさか、上杉が本陣に向かってこようとは考えられなかった。
上杉1.2万 x 武田 8千 となる。
弟、武田信繁が自身を盾にし敵に向かう。
敵に囲まれ覚悟した。
謙信対信玄、最大の見どころ。
山本勘助が登場しない。
原作者の海音寺潮五郎氏が『甲陽軍鑑』のみでは疑わしいとしたが、
この大河の年に『市川良一氏所蔵文書』が発見され実在が確認されたようだ。
謙信が戦から戻り、軍師の宇佐美定行から乃美の死の報告を受ける。
過去を回想し、信玄との直接対決から身を守ってくれたのは、
死と引き換えだったのだと受け止め、謙信は涙する。
昔は、小道具にしろ凝り方はシンプルなのでしょうが、胸に迫りました。
なるほど、この第50回を残しておきたかったのだと腑に落ちました。