片山杜秀 新型コロナウイルス問題を日本の疫病対策の歴史から考える

(2020日)

片山杜秀

慶應義塾大学法学部教授/音楽評論家

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10mTV 片山杜秀 新型コロナウイルス問題を日本の疫病対策の歴史から考える

2020年2月26日の収録だった。

ペスト流行時をホッブズは万人の闘争状態とみて『リヴァイアサン』を書いたが、

平時に強権を奮う権力を問題視したのが医者だったロックだった。

岩倉使節団でドイツ・オランダで学んだ長與專齋は警察と医学が組織化されていることを知り、大久保に進言して医学を文部省から内務省へ変更させたという。

当時は地方長官は内務省の役人で都市封鎖や集会をやめさせることができた。

が、内務省は、戦時に厚生省ができ、GHQで解体される。

橋本内閣から小渕内閣にかけて伝染病予防法が廃止され、感染症法ができ、

要望・要請ということになる。