(2012
ルーマニア)
丘の上にある静かな
修道院にて起こった悲劇。2005年の実話のようだ。
孤児院で育ち修道女となっていた親友をアリーナは受け入れられない。
アリーナにしてみれば、親友を神父に取られたと映り、奪還を決意する。
トラブルを起こすので、「悪魔祓い」の儀式で身体を拘束するも、
数日で死んでしまう。
という話を、2時間半の最後の30分で「悪魔祓い」が始まる構成。
修道院の静かな生活と善意で皆が動いている描写は丁寧で、
ついつい被害者少女を「自業自得だろ」と考えてしまうが、
実話なだけに、この結末を彼女の自己責任論や神父の過失で終わらせるのは、
安直感が拭えず、残念ですね。