ゲス・フー 招かれざる恋人

(2005米)

「白人と黒人の結婚」という難しいテーマをラブコメにした2005年の作品。

恋人の実家へ挨拶に行く日は決まっていたが、

男(アシュトン・カッチャー)が仕事を辞めてしまった。

会社は一流だったが上司の黒人差別が理由だった。

が、辞めたことを彼女に言えずに実家に向かう。

彼女は彼が白人であると家族に言う必要もないと考えていた。

ここが機微なところだった。

拒絶する父親(バーニー・マック)に何とか認めてもらおうと

必死になるアシュトンとの掛け合いが見どころとなっている。

どういう展開になるか読めずに楽しめましたが、

ベタなアメリカンジョークが多いことと、上品さに少し欠けるので、

テンション低ければイラっとくるやもしれません。

TSUTAYA ゲス・フー/招かれざる恋人

----ネタバレ

彼女の祖父が黒人ネタのジョークを青年に要求し、

アシュトンが応えようとするシーンは際どく、見どころの一つ。

家に泊めてもらうのに、父親がベッドを共にするというのは

アメリカ文化なのかジョークなのか、これも面白い。

気にいられるために、嘘を重ねることになるが、バレてしまう。

巻き返そうと、必死となる無職の青年。

こういう作品は結末はハッピーエンドと決まっており、

当然に「 おめでとう」となりますが、そのプロセスのセンスは

特に父親役のバーニー・マックと、青年のアシュトンが、見事でした。