(2018日)
専修大学文学部教授/文学博士
(6)ルソー 「自然に還れ」
18世紀フランス革命直前の時期を生きていた人で、マルチな才能を有していた。
絶対王政の中でブルジョアが活動し富を得ても王権により生命財産を奪われる世の中では、停滞してしまうので、王権神授説に代わる社会契約論が登場する。
ルソーは自然状態では人間は善良であるとしたが、財産により不平等が生じるとした。
そこで私有財産を国家に委ねることを思いついた。
共同体の利益を考える一般意思が個別の利益を考える特殊意思より優先するとし、