片山杜秀 独立と在野を支える中間団体 5-8 (全8話)

(2024日)

片山杜秀

慶應義塾大学法学部教授

※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)

(5)仲間意識の形成と中間集団の役割

(6)慶應義塾大学「三田会」の起源

(7)中間団体が失われていく時代

(8)日本を活気づける中間団体をつくる

10mtv_kao2.jpg

10mtv 片山杜秀 独立と在野を支える中間団体

あらゆる団体・組織は、歌や儀式などで仲間意識を高める。

上から支配するため地方議会という中間団体がいるという理屈もあれば、

上から勝手にされないように自分たちの価値をきちんと言う中間団体もいる。

中間団体はせめぎ合いの場だった。

三田会の起源は西南戦争で多額の戦費がかかり、

お金を刷ることでインフレが起きたことだったという。

近代になり、古い中間団体は壊され、新しい中間団体ができたが、それも壊れてきた。

1980年代以降は壊されてきた。

中間団体を作るのは調整労力が少ない、波長の合う相手を探すことから始まるが、

「きしみ合い」の関係も人間の活力をもたらすものだという。